Ｍ男くんと痴女王様のお部屋

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とあるマンションの一室。

僕はあなたの白い尻を受け止める。

ただそれだけ。

お気に入りのものだけを集めたその部屋で、あなたはゆっくり本を読む。

くつろいでいただければそれでいい。

とても美しいあなたに似合う椅子はどんなだろう。

たとえば美しい彫刻があしらわれた、そんな椅子だろうか。

果たしてそんな椅子に僕はなれているのか。

それはわからないけれど、

今はただあなたの生活音だけが響くこの部屋の一部として、

邪魔にならないようにいるしかないのです。

僕は椅子なのですから。

柔らかい尻に押しつぶされて、

だんだんと本当に椅子になっていきます。

椅子に意思はありません。

けれども叶うのなら、

あなたの香りを嗅いで、

ぬくもりを感じていられることに幸せを感じていられるだけの意思だけは残しておいてください。

それだけで幸せです。

あぁ。

そろそろ本当に椅子になってきたようです。

頭の中が真っ白になり、

僕の呼吸は……

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